東京台湾の会 歴史

東京台湾の会は、かつて台湾に生まれ、または台湾に居住していた人たちを中心に親睦をすることを目的として、1985年昭和60年)4月6日に「練馬方面台湾会」として発足しました。その名称の通り、練馬地域に居住している人たちで結成されました。

 

そして発足以来、「台湾を学ぼう。台湾を語ろう。」と、毎年、講師をお招きして、台湾に関する様々な活動をしていました。時には、台湾の映画鑑賞や、台湾から来日した少年野球チームの応援、さらには台湾の小学生による合奏団の演奏会を支援するなどしていました。

こうした活動に関わってこられた人たちは、台湾を第二の故郷として懐かしんでいました。多くは「湾生(わんせい)」と呼び、まさに台湾で生まれた人たちでした。

 

「練馬方面台湾会」の地道な活動は徐々に広がり、「練馬・東京台湾の会」と名称も変えましたが、さらに関東や全国からの参加者が増え2003年5月から、現在の「東京台湾の会」となりました。


この間、発行した会報「台湾研究資料」は84号になります。蒋介石総統の子息である蒋経国氏が総統になったのが、東京台湾の会の設立した1985年であり、その後、李登輝総統が民主化を進め、民進党の陳水偏氏が総統になり台湾独立の機運が高まりました。しかし国民党が巻き返し馬英久氏が総統となり、さらに2016年には民進党の蔡英文氏が総統になり、2020年に再選しました。この激動の台湾戦後史を、東京台湾の会は見守ってきたことになります。


現在、台湾を愛する東京台湾の会の会員は200名弱ですが、台湾を第二の故郷と思い慕う湾生だけではなく戦後生まれの世代から、さらに平成生まれの世代へと、そのバトンが受け継がれています。また台湾人との人的交流も途絶えることなく続いています。